FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では下落基調一服!

 

★5月19日以降の金標準先物の60分足では、雲の上限が上値抵抗体となると一転下落基調となり雲下限を下抜けした。しかし、7,500円が視界に入ると長い下ヒゲを残して下げ止まる展開になった。その後は戻り基調が続いたが、雲のネジレ近辺で90時間SMA(紫線)レジスタンスとして意識されると上値を抑えられる展開になっている。雲の抵抗体を上抜け出来るか、それとも再び下値模索の動きになるのかが注視される。

 

NY金先物市場は1838.70-1866.70ドルのレンジ相場となった。米金利の低下が止まり、ドルに買い戻しが入ったことで、ドルで取引される金先物は割高感から5日ぶりに反落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が発表される前に、ポジション調整の売りも入っていたことで下げ幅が大きくなった。アジア市場で1866.70ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて1838.70ドルまで売られた。通常取引終了後の時間外取引では1850ドル台で推移した。

 

価格帯別出来高では、上下に出来高が多い価格帯に挟まれており、売買が交錯しやすくもみ合い相場が予想される。上下の出来高の多い価格帯のどちらかに放れるとトレンドが発生しやすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜け両線とも緩やかに上向きになっていることで戻り基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DとSlow%Dの両線が上向きになっており、上昇基調は継続している。MACDがゼロラインを上抜け出来るかが注目される。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの7,539円をわずかに下抜けしたものの、10日SMAの7,539円がサポートとして意識され下支えする展開になっている。NY金先物市場は、米金利の下げ止まりとポジション調整が下落要因となった。米景気減速懸念も出ていることから、米金利の上昇も限定的になりやすいほか、ポジション調整も一時的な動きとなりやすい。外国為替市場では、米長期金利に振らされる展開となっている。ドル/円の上値がやや重くなってきていることで、金標準先物の重しになりやすい。

本日の注目点は、10日SMAに支えられていることから、維持出来るかが焦点になる。下抜けすると再び75日SMAの7,451円までの調整下落が意識される。60分足では、戻り基調が継続していることから、雲の上限を上抜け出来るかがポイントになる。

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