FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では下げ止まるも上値重い!

 

★9月12日以降の金標準先物の60分足では、6,522円で下げ止まったものの、下向きの24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となった。

 

NY金先物市場は1938.20-1969.30ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルがユーロに対して約1カ月ぶりの水準まで強含むと、ドル建ての金先物は時間外から売りが先行し、一時1940ドル割れまで下落した。その後にドルは反落し、軟調な株式相場も支えとなり金先物は下げ渋った。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)終了で材料出尽くし感が広まるなか、ポジション調整による売りで上値は抑えられた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1938.20ドルまで下落したが、売り一巡後に1957.10ドルまで戻した。換金目的とみられる売りは一巡したが、米長期金利が下げ渋ったことで金の上値は重くなった。

 

価格帯別出来高では、上値で出来高が多いことこから戻り場面には買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となる。下値で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)はゼロラインの下方からシグナルを上抜け緩やかに戻り基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dの両線が上向きとなっていることで戻り基調が継続した。

 

金標準先物は、5日SMA、10日SMA、25日SMAを下抜けたことで下押しバイアスが強まっている。そのため、下値では心理的節目となる6,500円が意識される。NY金先物市場は、ポジション調整的な売りに押されたものの、1,900ドル台半ば近辺で推移しており底堅い展開となっている。為替市場では、104円台後半まで円高が進行しており、上値の重い展開となっていることで、金標準先物の重石となりやすい。

本日の注目点は、抵抗体を下抜けたことで下押しバイアスが強まっている。そのため、心理的節目となる6,500円を維持出来るかが焦点となる。一方で、上値では抵抗体を回復出来るかが注目される。

 

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