FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では下げ止まりもみ合い!

 

★4月19日以降の金標準先物の60分足では、窓を開けて下落したものの7,750円がサポートとして意識され下げ止まり、下値もみ合いの展開が続いている。下向きの24時間SMA(緑線)が接近しており上抜け出来るかが焦点になる。先行き雲の下限がレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1896.30-1912.20ドルのレンジ相場となった。前日まで5日続落した後とあって1900ドル割れ水準では押し目買いなどが観測された。また、世界的に景気の鈍化懸念が高まっていることも安全資産とされる金相場の下支えとなった面がある。アジア市場の終盤に1896.30ドルまで下げたが、株安を警戒してニューヨーク市場の序盤にかけて1912.20ドルまで反発した。ただ、換金目的の売りが新たに観測されており、上げ渋った。通常取引終了後の時間外取引では主に1900ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、7,750円前後で出来高が膨らむかが焦点になる。戻り場面では、8,000円前後で出来高が多いことから、レジスタンスとして意識され上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルを上抜け両線とも上向きになっていることで、戻り基調となってきた。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準でもみ合いとなっているものの、%DがSlow%Dを上抜けしてきていることから、寄り付き後の動きに注意。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの7,784円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。ただ、2月4日安値6,602円を起点として3月16日安値7,226円を結んだトレンドライン(S1)を下抜けしたことで、トレンド転換した可能性があるので注意。NY金先物市場は、上昇基調が継続していたことから換金目的の売りが継続している。売りが一巡するまでは戻り売りに押される展開が予想される。外国為替市場では、円ショートポジションの巻き戻しが優勢となり、127円台前半まで円高基調となっている。そのため、金標準先物の重石になっている。ただ、日米金融政策スタンスの違いを意識したドル買いも根強くあることから、ドルの大崩れは予想しにくい。

本日の注目点は、25日SMAで下げ止まるのか、それとも下値模索の展開になるのかが焦点になる。60分足では下値もみ合いとなっていることで、出来高が膨らむかが注視される。

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