FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では上昇基調一旦鈍化!

 

★4月24日以降の金標準先物60分足では、休み明けの昨日の寄り付きから窓を開けて上昇基調が継続した。心理的節目の上値目処となった6,300円ではもみ合う展開になったものの、その後は一気に上昇基調を強めた。ただ、上昇の勢いが強いことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。引けにかけては6,350円手前で下げ止まり、持ち直して終了している。

 

NY金先物市場は1781.80-1818.60ドルのレンジ相場となった。ドル安で割安感がでたことや、米長期金利の低下による相対的な魅力上昇などに後押しされて1800ドル台に乗せに成功した。テクニカル的な買いも巻き込み1818ドル台まで上値を伸ばした。約3.6%高の銀先物や2%超高のプラチナなどにつれた買いも見られた。

 

価格帯別出来高では、6,200円前後で出来高が膨らんでいることから、買い方には含み益が出ていることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。そのため、6,350円近辺で出来高が膨らむかが焦点となる。出来高が少ない価格帯では、上下に大きく振れやすので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、やや下向きになっていることから、上昇基調が鈍化傾向にある。寄り付き後にシグナルとデッドクロスするかが注目される。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準でもみ合いとなっているものの、%Dが上向きになっていることから、強い上昇基調が続いている。どちらのオシレーターも過熱感が出ていることから、短期的な下落調整になっても不思議ではない。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識される200日SMAの6,309円や2月1日の直近高値6,318円を上抜けしたことから、上値追いの展開になりやすい。次の上値目処は1月7日高値となる6,488円が視界に入ってくる。一方で、上昇の勢いが強いことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすくなる。NY金先物市場は、心理的な節目となる1,800ドル台を回復しており、強い相場が続いている。米長期金利が3月31日の1.743%から1.57%台に低下していることも買い材料になっている。米長期金利の動向次第の展開になる。為替市場では、109円台を維持していることから、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点では、レジスタンスを上抜けしたことで上値追いになりやすいものの、上昇ピッチが速かったことで、利益確定売りも出やすく短期的な下落調整の動きになりやすい。米長期金利の動向がキーポイントになる。

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