★4月5日以降の金標準先物の60分足では、24時間SAM(緑線)に支えられ上昇基調は継続している。年初来高値を更新後に調整的な押しはあったものの、引きにかけては再び上昇基調となっていることから、底堅い展開となっている。
NY金先物市場は1930.40-1952.20ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが2.72%台まで上昇していることで、インフレリスクを嫌気し、安全資産とされる金先物に買いが集まり続伸した。また、ロシア軍がウクライナの駅にミサイル攻撃を行い、他の安全な地域へ逃れようとする住民らが多数死傷するなど、ウクライナ情勢が更に混沌化していることも金先物の支えとなった。アジア市場で1930.40ドルまで下げたが、安全逃避的な買いが増えたことによってニューヨーク市場の中盤にかけて1952.20ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に1945ドルから1949ドル近辺で推移した。
価格帯別出来高では、7,650円近辺で出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。7,750円近辺の高値圏で出来高が膨らむかが今後の焦点になる。出来高の少ない価格帯では上下に大きく振れやすいので注意。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ぜラインの上方でシグナルとともに上向きになっていることで、上昇基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、いったんの押しから%DがSlow%Dを上抜けしてきたことで、上昇基調が継続している。オシレーターでは、上値追いの展開が続いている。
金標準先物の日足では、2月4日安値を起点として3月16日安値7,226円を結んだトレンドラインや上向きの5日SMAがサポートとして意識され上昇基調が継続している。NY金はウクライナ情勢が混沌化したことや、インフレリスクを嫌気した買いが入り底堅い展開となった。外国為替市場では、米国の金融引き締めが意識される中、米長期金利が上昇するに連れドル買い・円売りが強まった。日米金融政策への方向の違いからドルが底堅く推移しており、金標準先物の下支えになりやすい。
本日の注目点は高値上抜きしたことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすいため、高値圏で出来高が膨らむかが焦点になる。60分足では、出来高の少ない価格帯では値動きが激しくなりやすいので注意が必要となる。
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