★8月28日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとなり、上値下値を切り下げる下落基調が続いている。24時間SMAや直近高値を上抜けするまでは下落基調が継続するので、買い方は注意が必要となる。
NY金先物市場は1927.20-1956.60ドルのレンジ相場となった。米国株式市場のオープン後は一時的に金先物が買われる場面もあったが、株価の大幅下落でオセアニア通貨やカナダドルに対してドル買いが継続されたこともあり、前日比では小幅安で引けた。株価の急落により損失補填のため、金先物を売る換金売りも出ていたとの市場の声も聞こえた。アジア市場で1956.60ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では米国株式の大幅安を受けて換金目的の売りが増えており、一時1927.20まで下げ幅は拡大した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、もう一段下落すると手仕舞い売りが出やすい。また、戻り場面では上値の重石となりやすい。下値では、出来高が膨らんでいないことから、出来高が膨らんでくるかが下げ止まりの条件となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に横ばいとなっていることで、トレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%Dが横ばいとなってきていることで方向感を欠く展開となっている。
金標準先物の日足では、5日SMAの6,674円と25日SMAの6,698円が上値を抑えて、サポートラインとして意識されていた10日SMAの6,637円を下抜けしてきた。下値では8月24日の直近安値6,509円が意識される。NY金先物市場でも、米国株の急落を受けて換金目的の売りで上値を抑えられる展開となっている。米国株式市場の不安定な動きが続きそうなので、金の換金売りも出やすい。為替市場では、米国株急落で一時リスク回避の円買いが強まったが、106円台で推移していることから、金標準先物の下支えとなっている。昨今では『有事のドル買い』となりやすいことから、過度な円高基調にはなり難い。
本日の注目点は、10日SMAを下抜けしたことで下押しバイアスが掛かりやすい。そのため、引き続き下値を試す展開となるかが焦点となる。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |