FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では上値・下値を切り下げ!

 

★7月19日以降の金標準先物の60分足では、上値・下値を切り下げる下落基調となっている。一目均衡表の雲下限を下抜けしたことで、戻り上値が重くなってきている。また、各SMAがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。

 

NY金先物市場は1792.80-1805.40ドルのレンジ相場となった。米国株への売りが一時強まったことで、安全資産とされる金の下値は堅かった。為替相場でドル安が進んだこともドル建て金先物の支えになった。もっとも、軟調な銀やプラチナが重石となり上値の伸びも限られた。アジア市場で1792.80ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1805.40ドルまで戻した。米長期金利の低下を意識した買いが入ったが、通常取引終了後の時間外取引では1800ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯から下放れしたことで、もう一段の下落すると手仕舞い売りが出やすくなり、下押しバイアスが強まる可能性がある。下値で出来高が膨らむかがポイントになる。戻り場面では出来高の多い価格帯で、買い方の『やれやれ売り』が上値の重石になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになってきていることで、下落基調は鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、低水準から%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになってきていることから、下げ止まりの様相となっている。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの6,375円を下抜けしたものの、260日SMAの6,344円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。ただ、下向きの5日SMAがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開が続いている。各SMAが集中してきていることから、上下に大きく放れる可能性が高まっている。NY金先物市場では、心理的節目となる1,800ドル台を挟んだ値動きとなっており、方向感を欠く展開になっている。為替市場では、リスク回避の円買いが強まっており、109円台後半での値動きになっているため、金標準先物の重石になっている。

本日の注目点は、260日SMAを維持出来るのか、それとも100日SMAの6,315円や200日SMAの6,288円までの下押しになるのかが焦点となる。短期的には下落基調の中、一旦下げ渋る展開になっている。

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