FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では上値を切り下げる下落基調!

 

★1月24日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され上値・下値を切り下げる下落基調が続いている。ただ、心理的節目となる6,600円がサポートとして意識され引けにかけては反発して終了した。そのため、寄り付き後に24時間SMAを上抜け出来るかが焦点となる。先行き雲の下限が低下してきていることから、レジスタンスとしてい意識されやすい。

 

NY金先物市場は1780.60-1800.30ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派姿勢を受けた米金利やドルの先高観を嫌気した流れが継続した。金利が付かない資産であり、ドルの代替資産とされる金へ投資資金が向かいにくくなっている。ロンドン市場で1780.60ドルまで下げた後、ニューヨーク市場で1793.90ドルまで戻したが、通常取引終了後の時間外取引ではおおむね1790ドルを下回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、上値には出来高の多い価格帯が多いことから、戻り場面での上値の重石になりやすい。下値で出来高が膨らむかが、戻りのポイントになる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でGC・DCを繰り返すダマシが多発している。MACDがシグナルを上抜けしてきたことから、ダマシになるのか戻り基調が継続するのかが焦点になる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、低水準から%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きになっていることで、戻り基調となっている。寄り付き後も継続して戻り基調が続くのかが注目される。

 

金標準先物の日足では、25日SMAを下抜けた後も下押しが強まり75日SMAまで下落した。ただ、レンジ相場の下限の6,627円や75日SMAの6,615円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。このまま下げ止まるかが注目される。下抜けると100日SMAの6,536円が下値目処として視界にはいる。NY金先物市場は、米ドルや米金利の先高観が嫌気され、心理的節目となる1,800ドルを下回る展開になっている。ただ、ウクライナ情勢の緊迫化に変化がないことや、世界的に株価が不安定になっていることで、大幅調整に動きにはなりにくい。為替市場では、米金利の先高観からドルは底堅い展開にとなっており金標準先物の下支えになりやすい。

本日の注目点は、レンジ下限や75日SMAで下げ止まるかどうかが焦点になる。売買材料は豊富なことから、一方的な動きにはなりにくい。

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