★4月12日以降の金標準先物の60分足では、上昇基調を強めたものの6,236円まで上昇した後は、引けにかけて上値の重い展開になった。24時間SMA(緑線)を上抜けしていることから、上昇基調は継続している。先行き雲の厚みが増すことで、雲上限がサポートとして意識される。
NY金先物市場は1760.30-1780.20ドルのレンジ相場となった。前日の大幅高の地合いを引き継ぎ買いが先行した。米長期金利は下げ渋ったものの、一時1.55%近辺まで低下したことや、為替がドル安で推移していることもドル建ての金先物の支えとなり、2月25日以来の高値を更新し底堅いまま引けた。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることで、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。高値圏で徐々に出来高が膨らんでいることから、継続して出来高が膨らむかが注目される。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から下向きになりシグナルとデッドクロスしている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、買われ過ぎ域から徐々に上値を切り下げ%DとSlow%Dが下向きになってきたことで、下押しバイアスが強まっている。下落調整的な動きになりやすい。
金標準先物市場の日足では、レジスタンスとして意識されていた75日SMAと100日SMAの上放れとなった。しかし、260日SMAの6,210円が新たなレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。上ヒゲを残す陽線となっていることから、上値の重さが意識される。NY金先物市場は、米長期金利の強い上昇基調が後退していることや、ドルが全般売られる展開になったことで、1,700ドル後半まで値を伸ばす展開になっており、底堅く推移している。為替市場では、新規材料難から方向感を欠く動意の薄い展開となり、108円台後半で推移した。米長期金利が1.5%台まで低下していることから、市場も安定している。しかし、ワクチンの普及や米国の大規模財政策から経済の正常化期待が高まっており、再び米長期金利への上昇バイアスが掛かりやすい。
本日の注目点は、260日SMAの6,210円をしっかり上抜け出来るのか、それとも100日SMAや75日SMAへ押し戻されるかが焦点となる。ただ、下値を切り上げる逆三尊底のネックラインの3月18日高値6,153円を上抜けしていることから、上昇基調が継続する可能性も高い。
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