FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では上値の重い展開!

 

★10月13日以降の金標準先物の日足では、サポートとして意識されていた6,533円を下抜けしたことで、一転してレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。また、24時間SMA(緑線)下向きになってきたことでレジスタンスとして意識される。ただ、下値では一目均衡表の雲があり、雲上限がサポートとして意識される。

 

NY金先物市場は1923.80-1939.40ドルのレンジ相場となった。前営業日引け値前後で神経質な値動きが続いたが、株価上昇によりドルが売られたこともあり、金価格は小幅に続伸し約3週間ぶりとなる水準で引けた。アジア市場の序盤で1939.40ドルをつけた後が、その後は伸び悩んだ。ロンドン市場で一時1923.80ドルまで下げたが、ニューヨーク市場では米国株式の動向を意識した相場展開となり、1930ドルを挟んだ水準でもみ合う状態が続いた。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値の重石となりやすい。また、上値が重くなったことから、下値での買い方らの利益確定売りが入りやすい。そのため、一旦の売り一巡するまでは上値の重い展開となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上で横ばいとなっており、サポートして意識されている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DgaSlow%Dを上回っているものの、横ばいになってきていることで、上昇の勢いは鈍化傾向にある。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの6,503円がサポートとなり下支えされている。ただ、前日高値6,568円を下回っていることから、一旦上値が重くなってきている。NY金は、リスク選好のドル売りから1900ドル台で底堅い展開が続いている。為替市場では、106円台を回復出来ずにいることで上値の重さが意識されているほか、リスク選好のドル売りもあり105円前半まで円高基調となっている。そのため、金標準先物の上値を抑えている。

本日の注目点では、25日SMAを維持出来るかにある。下からは緩やかに上向きとなっている5日SMAの6,488円、10日SMAの6,465円、75日SMAの6,484円が接近してきていることから、サポートとして意識される。

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