FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では上値の重い展開!

 

★12月17日以降の金標準先物の60分足では、雲下限まで戻り基調となったものの、レジスタンスとして意識され押し戻される展開になった。そして、もみ合い相場の中じり安となったが、240時間SMA(茶線)で下げ止まる展開になっている。上値を切り下げる展開が続いていることや、24時間SMA(緑線)は下向きとなっており、短期的には下落基調が継続している。

 

NY金先物市場は1860.90-1883.70ドルのレンジ相場となった。為替市場でポンド/ドルを中心にドル安が進み、ドル建てで取引される金の割安感につながり、買いが優勢となった。ニューヨーク市場の序盤に1860.90ドルまで下げたが、まもなく反転し、一時1883.70ドルまで戻す場面があった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯から下方でのかい離幅が広がっていることから、買い方からの手仕舞い売りが出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになってきていることで、下押しバイアスは鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、短期的には売られ過ぎ過熱感が出ている。ただ、%DとSlow%Dの両線が下向きとなっていることで、下押しバイアスは残っている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの6,260円がレジスタンスとして意識されている一方で、10日SMAの6,212円がサポートとして意識されている。上下どちらに放れるかが注目される。下値では、心理的な節目となる6,200円や25日SMAの6,169円と200日SMAの6,170円が下値目処として意識される。NY金先物市場は、欧州通貨に対して弱含みとなっていることが支えとなり、1,800ドル後半で推移している。クリスマス休暇を控えて売買が細る展開が予想される。為替市場でも、クリスマス休暇を控え市場参加者が減少することで、103円台半ばでのもみ合い相場となりやすい。ただ、売買材料が出てくると流動性な低下しているだけに大きな動きとなりやすい。

本日の注目点は、短期的には下押しバイアスが強いことから、10日SMAを維持出来るかが焦点となる。また、心理的な節目となる6,200円も下値目処として意識される。

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