FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足では一時急落するも持ち直す!

 

★1月28日以降の金標準先物の60分足では、NY市場で一時米長期金利の上昇から売りが強まり6,602円まで下落したものの、直ぐに持ち直し雲上限上抜けを回復した。ただ、6,670円が戻りの上値目処として意識され上値が重くなった。夜間取引から、雲のネジレが2回あり、トレンドの反転や加速など相場が動意つく可能性がある。突発的な動きには注意が必要である。

 

NY金先物市場は1788.50-1809.50ドルのレンジ相場となった。米長期金利が上昇し、金利を生まない金は売りが先行した。一時1788.5ドルまで下押しする場面も見られた。もっとも、その後は反動から買い戻しも入り、前日終値付近まで下値を切り上げた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1788.50ドルまで売られた。その後は株安を意識して下げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では1805ドル近辺で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしていることから、上値は若干軽くなっている。6,650円前後で出来高が多いことから、100円抜けする6,750円近辺まで上昇すると上値が重くなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとともに緩やかに上向きになっていることから、上昇基調は続いている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、買われ過ぎ過熱感が出ていることから、一旦上値が重くなると売りが出やすくなる。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた5日SMAの6,646円を上抜けしてきた。ただ、上値では緩やかに低下してきている10日SMAの6,678円や25日SMAの6,689円が上値目処として意識される。NY金先物市場は、米長期金利の動向を意識した神経質な動きになっている。ただ、ウクライナ情勢の緊迫化や米国株の大幅下落調整など金買い材料もあり、一方的な売買には繋がりにくい。為替市場では、英欧米の金利先高観が強い一方で、金融緩和を継続している日銀との金融政策のスタンスの違いから、円安基調が継続しやすく金標準先物の下支えとなる。

本日の注目点は、10日SMAや25日SMAの上抜けトライとなるのか、それとも再び5日SAMを下抜けする展開になるのかが焦点となる。また、60分足では、夜間取引から雲のネジレが2回あり、相場が動意付く可能性もあるので注意が必要となる。

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