FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではネックラインがサポート!

 

★12月6日以降の金標準先物の60分足では、戻り基調が強まり一時雲上限を上抜けしたものの、雲のネジレで反落する展開になり雲の中に押し戻された。ただ、逆三尊底のネックラインとなる6,486円120時間SMA(赤線)がサポートとして意識され下げ止まった。週明け再び雲上限を上抜け出来るのか、それともサポートラインを下抜けするのかが注目される。

 

NY金先物市場は1770.40-1791.00ドルのレンジ相場となった。11月の米消費者物価指数(CPI)が発表されると、米金利が低下し、ドルが弱含んだ。ドルで取引される金先物は、ドル安の割安感もあり反発して引けた。なお、米CPIは約39年ぶりの高水準となり、インフレヘッジとしての金先物を買う市場参加者もいたとの声も聞こえた。ロンドン市場の序盤にかけて1770.40ドルまで下落したが、ユーロ安が一服したことから、ニューヨーク市場で1791.00ドルまで反発した。米国株式の反発を意識して上げ渋ったが、通常取引終了後の時間外取引でも1780ドル台を維持した。 

 

価格帯別出来高では、上下に出来高の多い価格帯があり、上値は重いが下値も堅い展開となっている。週明けは売り買いが交錯しそうな価格帯に位置している。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けてシグナルとともに上向きになっていることから、戻り基調が続いている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dは両線とも下向きになっており、下押しバイアスが強まっている。真逆の動きになっていることから、週明け寄り付き後の動きがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、下値は100日SMAの6,436円がサポートとして意識され下支えしている一方で、5日SMAの6,497円と10日SMAの6,489円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。狭いレンジ内での値動きになっている。NY金先物市場は、11月米CPI発表後に予想外に米長期金利が低下してドル安となったことが好感された。また、インフレヘッジ目的の買いも入り底堅い展開になっている。ただ、先行き米FRBによる利上げが早まるとの見方が広がると、金の売り材料になりやすい。為替市場では、米長期金利の低下からドル売りにつながったものの113円台前半では底堅い展開となっており、過度なドル売りには繋がりにくい。

本日の注目点は、抵抗体に挟まれていることから上下どちらに放れるかが焦点となる。そして、60分足では、出来高の多い価格帯に挟まれていることで上下に放れると、一時的には手仕舞い売買が入りやすく値が飛びやすい。

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