FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではトレンドライン下抜け!

 

9月4日以降の金標準先物の60分足では、トレンドラインをじわりと下抜ける展開となった。また、240時間SMA(茶線)を下抜けしてきたことで下落基調は継続している。寄り付き後一目均衡表の雲が近づいていくることから、雲の上限を維持出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1948.60-1975.20ドルのレンジ相場となった。欧州中央銀行(ECB)理事会やラガルドECB総裁の会見を受けて、為替相場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金に割安感が生じ、金先物は買いが優勢となった。ただ、米国株式の反落を意識して安全逃避的な金買いは縮小した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上回っていることから、出来高の多い価格帯がサポートになるかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方からシグナルを下抜け下向きとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを下抜け両線ともかい離幅を広げながら下向きとなっていることから、下押しバイアスが強いことを示している。

 

金標準先物では、10日SMAの6,646円と25日SMAの6,664円の上抜けトライしたものの、結局は上抜け出来ずに押し戻される展開となった。下値では5日SMAの6,615円がサポートとして意識される。結局は、トレンドレスによるもみ合い相場が続ている。リスク回避的な動きにはなっているものの、NY金先物は米国株が大幅に下落すると現金化による売りが入りやすく、上値を抑える展開となりやすい。為替市場では、ポンドやユーロが取引の主役となりドル/円は蚊帳の外にあるものの、106円台を維持していることから、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点は、再び10日SMAと25日SMAの上抜けトライとなるのか、それとも5日SAMを下抜けするのかが焦点となる。トレンドレスの状態でもみ合い相場が続いていることから、トレンドが発生するかも注目されるところである。

 

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