FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではダブルトップを形成!

 

★7月21日以降の金標準先物の60分足では、6,450円付近までじり高が継続した。しかし、6,450円がレジスタンスとして意識され上値の重石になっている。そのため、高値圏でダブルトップの様相となっており、今後の動向が注視される。寄り付き後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1810.90-1837.50ドルのレンジ相場となった。前日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が金融緩和の継続姿勢を示し、金利がつかない金にとっては買い材料と受け止められた。為替相場でドル安が進行したことも、ドル建て金価格に割安感を生じさせて押し上げ要因となった。ロンドン市場で強い動きを見せていたが、この日発表された米国の4-6月期国内総生(GDP)は市場予想を下回り、金先物は一段高となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすくなる。そのため、高値圏で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜けるデッドクロスしている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も高値圏で%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きになっている。そのため、短期的には、下落調整の様相となってきた。

 

金標準先物の日足では、上値を10日SMAの6,409円と75日SMAの6,410円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。一方、下値では260日SMAの6,346円がサポートとして意識され下支えする展開が続いている。上下の抵抗体に挟まれ狭いレンジ相場となっている。そのため、上下の抵抗体から放れると大きな動きになりやすい。NY金先物市場では、心理的な節目となる1,800ドル台を回復しており、底堅い展開となっている。ただ、為替市場では全般的にドル売りが強まり109円半ばまで円高基調となっている。そのため、金標準先物の重石となっている。

本日の注目点は、上下の抵抗体をどちらに放れるかが焦点となる。60分足では、東京時間帯で雲のネジレがあることから相場が上下どちらかに動き出す可能性もある。また、日足の各SMAが集約してきていることからも、上下に放れると大きな動きになりやすいので注意が必要である。

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