FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではもみ合い相場継続!

 

★5月12日以降の金標準先物の60分足では、雲の抵抗体を上抜け出来ずに上値が重くなると雲の下限を下抜ける展開になった。ただ、7,450円がサポートとして意識され下げ止まる展開になっている。5月13日以降は概ね7,400-7,600円のレンジ相場が継続している。値幅が縮小してきたことから、上下に放れると大きな動きになりやすい。NY時間帯で雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1805.00-1822.90ドルのレンジ相場となった。安寄りした米株が下げ幅を大きく広げたことを受け、安全資産とされる金は買いが先行した。ただNY昼頃からは上値を切り下げる展開になった。ドルが対ユーロで強含み、割高感が生じたドル建ての金に売りが強まった。ニューヨーク市場の中盤にかけて1822.90ドルまで戻したが、通常取引終了後の時間外取引ではおおむね1820ドルを下回る水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、7,450-7,550円で出来高が膨らんでおり、上下どちらかに抜けると手仕舞い売りや新規の売買が活発化しやすく大きな動きになりやすい。出来高の多い価格帯の下限に位置していることから、下抜けするかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方で横ばいになっておりトレンドレス状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も売られ過ぎの低水準で横ばいになっている。どちらもトレンドレス状態となっていることから、トレンド発生待ちの状態。

 

金標準先物の日足では、下向きの5日SMAが連日レジスタンスとして意識され上値を抑えている一方で、下値では上向きの75日SMAがサポートして意識され下支えが続いている。上下どちらに放れるかが焦点になる。NY金先物市場は、欧米株安からリスク回避の動きになったものの、ドル高になったことや換金売りも入り金の上値を抑えた。外国為替市場は、欧米国市場でリスク回避の動きが強まると円買いが強まった。そのため、金標準先物の重しになった。

本日の注目点は、5日SMAを上放れるか、75日SMAを下放れするかが焦点になる。5月16日以降は両抵抗体に挟まれもみ合い相場が続いている。下向きの5日SMAに対して上向きの75日SMAとなっていることから、近い将来どちらかに放れることになる。60分足ではNY時間に雲のネジレがあることから、相場の節目になりやすい。

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