★6月9日以降の金標準先物市場は、心理的節目となる7,800円が下値目処として意識されるトレンドレスでのもみ合い相場が継続している。雲の下限を上抜けしたものの、上値では72時間SMA(青線)、90時間SMA(紫線)、120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。先行きは雲の厚みが薄くなり、先行きネジレがあることから、相場が動意付く可能性がある。
NY金先物市場は1808.40-1845.40ドルのレンジ相場となった。米中長期金利が大幅に低下したことで金利が付かない資産である金には買いが入った。その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に調整売りが出たが、取引終了後にFOMCは0.75%の利上げを発表し、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が次回会合での大幅利上げに慎重姿勢を示すと、米金利が一段と低下した。金は買いが優勢となり、一時1845.4ドルまで買い上げられた。アジア市場の序盤に1808.40ドルまで売られたが、ドル高一服を受けて反転した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果判明前までは上げ渋っていたが、結果判明後に長期金利が大幅に低下したことから、一時1845.40ドルまで戻した。通常取引終了後の時間外取引では主に1830ドル台で推移した。
価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高が膨らんでおり、押し目買いが入っていることを示している。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上をシグナルとともに横ばいとなり、トレンドレスの状態となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Dが戻り基調から再び下向きになってきており、上値が重くなっている。寄り付き後のストキャスティクスの動向が注視される。
金標準先物の日足では、下向きになっている5日SMAの7,911円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっており、10日SMAの7,876円を上抜け出来ない状態となっている。NY金先物市場は、米金利が低下したことが好感され下げ止まる展開になっているものの、金融引き締めが終了したわけではないので、上値追いにはなりにくい。外国為替市場では、急ピッチで円安が進んでいただけに、米金利の低下やイベントを通過したことでポジションの解消なども絡み円買い戻しが強まった。しかし、日米金融政策スタンスの違いからドルの売りも限定的だった。
本日の注目点は、下向きの5日SMAを上抜け出来るのか、それとも10日SMAを明確に下抜けするのかが焦点になる。60分足では、もみ合い相場が続いていることから新規材料待ちの状態となっている。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | ||||
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |