FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではもみ合い相場が継続!

 

★7月22日以降の金標準先物の60分足では、もみ合い相場が継続している。ただ、徐々に下値を切り上げる一方で、上値を切り下げる三角持ち合いの様相となってきている。また、120時間SMA(赤線)を上抜けしてきたことで、サポートとして意識されている。ただ、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。雲の厚みが薄くなることから、上下に抜けやすくなる。夜間取引になると雲のネジレがあることで、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1750.40-1774.10ドルのレンジ相場となった。昨日の金先物相場の引け後に、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見で、利上げについて慎重な姿勢を示したことで米金利が低下・ドル売りが進んだことで金先物は大幅に反発した。また、4-6月期の米国内総生産(GDP)が市場予想を下回り、2期連続のマイナスとなったことで、安全資産としての金先物に買いが集まり上げ幅を拡大した。アジア市場で1750.40ドルまで下げた後、4-6月期米国内総生産のマイナス成長を受けて安全逃避的な買いが強まる展開となった。ニューヨーク市場の終盤にかけて1774.10ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に1770ドル台で推移した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯でもみ合っていることから、7,550円前後で売り手と買い手の思惑が交錯している。

 

MACD(パラメータ:12、26,9)は、緩やかに下落基調となっており、ゼロラインを下抜けるのか、それとも反転するのかが注目される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、横ばいから緩やかに%DとSlow%Dが低下しており、上値の重い展開になっている。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの7,534円と10日SMAの7,542円を挟んでもみ合う展開が続いている。また、下値では心理的節目となる7,500円がサポートとして意識され下支えされている。NY金先物市場は、ドル安と米金利が低下したことが好感され1,700ドル台半ばで推移しており、下値を切り上げる展開になっている。外国為替市場では、米国の景気後退を警戒したドル売りが強まり急落する展開になっている。そのため、金標準先物の上値を抑える展開になっている。

本日の注目点は、横ばいから徐々に持ち直しの動きになっていることから、5日SMAと10日SMAを明確に上抜け出来るかが焦点になる。60分足では、先行き雲の厚みが薄くなり雲のネジレがあることから、上下に放れる可能性があり注視される。

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