FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではもみ合い相場から上放れ!

 

★8月18日以降の金標準先物の60分足では、もみ合い相場となっていたがレンジ上限を上抜ける展開となり、上昇基調が強まった。心理的節目となる7,700円が視野に入ってきていることから、上抜け出来るかが注目される。寄り付き後には、雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1754.80-1769.50ドルのレンジ相場となった。週末26日に米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)において行われるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演という注目イベントを控えて動きづらかった。ロンドン市場で1754.80ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて1769.50ドルまで反発。ただその後は上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では1765ドルを挟んだ水準で推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上放れしたことで、上値が重くなると利益確定売りが出やすい一方で、売り方からの買い戻しも出やすく波乱含みの展開になりやすい。7,200円近辺で出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとして意識され反発する展開になった。シグナルと共に上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感はあるものの、%DとSlow%Dの両線が上向きとなっていることで、上昇基調が継続している。両オシレータともに、上向きバイアスが継続している。

 

金標準先物の日足では、終値でレジスタンスとして意識されていた75日SMAの7,684円を上抜けして終了した。ただ、100日SMAの7,721円が位置しており、レジスタンスとして意識されるかが注目される。NY金先物市場では、ジャクソンホール会議のパウエル米FRB議長の講演を控え方向感のない展開になっている。ただ、市場では改めてタカ派的なスタンスを示すとの見方もあり、NY金にとっては上値の重しになりやすい。外国為替市場では、米金利が上昇基調になっていることで、ドル高・円安基調が強まっており金標準先物の下支えになっている。

本日の注目点は、75日SMAを明確に上抜け100日SMAへの上値トライになるかが焦点になる。60分足では、寄り付き後に雲のネジレがあることで、上昇トレンドが反転するかトレンドが加速するなど相場が動意付くかが注目される。

 

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