FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではもみ合いながら下値切り上げ!

 

★1月15日以降の金標準先物の60分足では、もみ合い相場ながら徐々に下値を切り上げる展開が続いている。上値では、緩やかに低下している240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識される。上値の重さが意識されながらも、徐々に上値も切り上げる上昇基調となっている。

 

NY金先物市場は1857.50-1874.60ドルのレンジ相場となった。昨日の上昇の反動から利益確定売りが先行した。序盤に発表された米経済指標が総じて良好な結果だったことも、安全資産とされる金の上値を抑えた。ただ為替相場ではドル安・ユーロ高が進行し、ドル建ての金先物にとっては支えとなった。引けにかけて下げ幅を縮小して終えた。アジア市場で1874.60ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。利食い売りが観測されており、ニューヨーク市場の序盤にかけて1857.50ドルまで下落した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯で買い方の『やれやれ売り』を吸収しながら出来高を伴って上昇してきている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から緩やかにゼロラインへ向かって低下傾向になっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け上昇基調になっている。そのため、MACDのゼロラインがサポートとして意識され反発する可能性がある。

 

金標準先物市場の日足では、200日SMAの6,243円がレジスタンスとして意識され、上値を抑える展開となっている。また、200日SMAを上抜けしても、25日SMAの6,263円、75日SMA6,303円、100日SMAの6,367円が位置しており、上値の重さが意識される。ただ、短期的には5日SMAが緩やかに上向きとってきており、戻り基調が続いている。NY金先物は、利益確定売りが優勢となった。このところリスク回避の金買いから、インフレヘッジの金買いに売買材料が変化してきている。そのため、バイデン新政権で大規模な追加財政策が進展すると、金買いの材料となりすい。為替市場では、米長期金利が上昇していることもあり、過度な円高基調になり難い。ただ、先行きのドル余剰感もあり、円安基調にもなり難い。

本日の注目点は、200日SMAを回復出来るかが焦点となる。

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