FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではもみ合いから上昇基調へ!

 

★2月9日以降の金標準先物の60分足では、2月15日に6,962円の高値を付けた後は、下落調整の動きになっていた。しかし、雲の中でもみ合いが続いた後、再び雲上限を上抜ける上昇基調になっている。ただ、夜間取引になると雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1851.80-1874.60ドルのレンジ相場となった。昨日はロシアが軍部隊の一部撤収を開始したことやロシアのプーチン大統領が米欧と協議を継続する意向を示したことで8日ぶりに反発したが、この日は北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長やゼレンスキー・ウクライナ大統領、ブリンケン米国務長官らが『ロシア軍撤収は確認されていない』とし、再びウクライナリスクが意識され、逃避資産の金が買われた。アジア市場で1851.80ドルまで売られたが、ロシアと西側諸国とのすみやかな緊張緩和を期待することは難しいとの理由で下げ渋り、ロンドン市場で1860ドル台を回復。ニューヨーク市場の序盤に1860ドルを下回る場面があったが、ドル高が一服したことから、通常取引終了後の時間外取引で1874.60ドルまで反発した。

 

価格帯別出来高では、もみ合い相場となりながらも出来高が膨らんだことから、売りが一巡して戻り基調となった。下値での買い方からの利益確定売りを吸収したことで、再び反転地合いとなっている。高値圏で出来高が膨らむかが焦点になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けシグナルとともに上向きになっていることで、上昇基調が続いている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、変わら過ぎ過熱感がある高値圏で横ばいになっていることで、上値が重くなると売りが出やすい地合いになっている。ただ、MACDとシグナルが上向き継続が戻り基調のポイントになる。

 

金標準先物の日足では、上向きの5日SMAに支えられ上昇基調は継続している。ただ、2月15日高値6,962円から徐々に上値を切り下げる展開になっている。そのため、前日高値6,955円を上抜け出来るかがポイントになる。NY金先物市場は、ウクライナ情勢による地政学リスクが意識されており、底堅い展開が予想される。為替市場では、115円台後半での上値の重さが意識されるものの、日米金融政策の違いから過度なドル/円の下押しリスクも小さい。

本日の注目点は、5日SMAを支えに前日高値6,955円を上抜け出来るかが焦点になる。60分足でも、もみ合い相場一巡後に上昇基調となっている。

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