FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではじわりと雲下限を下抜け!

 

★1月20日以降の金標準先物60分足では、じわりと雲の下限を下抜ける展開になった。また、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識される展開で上値が抑えられている。戻り基調からの再下落となったことで、一層上値が重くなることが予想される。

 

NY金先物市場は1847.20-1860.80ドルのレンジ相場となった。米株軟調でリスク回避傾向だったが、安全資産として金が買われるよりも、リスク回避のドル高がドル建て金価格の割高感をより意識させ、売りが優位だった。アジア市場で1860.80ドルまで買われたが、その後は伸び悩みとなった。ロンドン市場で1847.20ドルまで下落し、ニューヨーク市場の序盤にかけて1859.30ドルまで戻したが、換金目的の売りが入ったことで金先物の上値は重くなった。

 

価格帯別出来高では、6,200円前後の出来高の多い価格帯を下抜けしてきたことで、上値にシコリを作ることになり、戻り場面での重石になりやすい。また、さらに下落するようなら、上値での買い方から手仕舞い売りが出やすくなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン上で横ばいだったが、じわりと下抜けしてきたことで、下押しバイアスが強まっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dは上値・下値を切り下げる展開となっている。ただ、%Dが低水準で上向きになっていることから、寄り付き後の動きにがポイントになる。

 

金標準先物の日足では、200日SMAを上抜け出来ず、じわりと5日SMAを下抜けしてきた。徐々に上値の重さが意識されてきている。そのため、260日SMAの6,085円も再び視界に入ってきている。NY金先物市場では、リスク回避のドル買いを嫌気するなど、今までとは相場の顔つきが変わってきた。為替市場では、103円台半ばから後半での小幅な展開が続いている。そのため、為替市場からの金標準先物への影響は小さくなっている。
本日の注目点では、5日SMAをじわりと下抜けしてきたことで、持ち直せるのかが焦点となる。徐々に上値の重さが意識されていることから、再び260日SMAの6,085円が意識される。



 

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