FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではじわりと戻り基調継続!

 

★1月26日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され、もみ合いながらも戻り基調が継続している。他のSMAも下方から緩やかに上昇してきていることで、緩やかな戻り基調が継続している。現状では6,300円が心理的なレジスタンスとして意識されている。

 


NY金先物市場は1851.70-1876.00ドルのレンジ相場となった。為替市場でドル高・ユーロ安となり、ドル建ての金に売り圧力が生じたものの、交流サイト(SNS)での買い煽りを受けて銀相場が急騰し約8年ぶりの高値をつけたことを支援材料に、金にも買いが入った。アジア市場で1851.70ドルまで売られたが、銀先物の大幅高を意識して、終盤にかけて1876.00ドルまで反発した。その後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1860.00ドルまで反落したが、長期金利の動向を意識して一時1870.40ドルまで戻す場面があった。

 

価格帯別出来高では、高値圏でもみ合いながら出来高も膨らんできている。ただ、下値でも出来高の多い価格帯があることから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。また、出来高の少ない価格帯では大きな振れとなりやすいので注意が必要になる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でわずかにシグナルを下抜けてきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dが下向きになっており、やや下押しバイアスが強まってきている。

 

金標準先物の日足では、200日SMAの6,267円や75日SMAの6,275円を上抜けしたことで、一転サポートとして意識されやすい。また、ダブルボトムネックラインの1月21日の高値6,246円を上抜けしたことで、強い戻り基調となっている。ただ、上値では緩やかに低下している100日SMAの6,332円がレジスタンスとして意識される。NY金先物市場では、銀相場が急騰していることから連れて買われやすい地合いとなっている。為替市場でもドルの買い戻しが優勢となってきており、104円台後半での値動きになっている。そのため、円安により金標準先物の下支えとなりやすい。

本日の注目点では、100日SMAの6,332円を上抜けできるかが焦点となる。少なくとも銀相場の上昇が継続している間は、金相場も底堅く推移する可能性がある。

 

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