FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではじり高継続!

 

★12月1日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識されながらじり高基調が継続している。26期間先の先行スパン1も上向きとなっていることから上昇基調は継続している。24時間SMAを下抜けするまでは強い相場が継続する。

 

NY金先物市場は1863.90-1879.80ドルのレンジ相場となった。昨日からの地合いの強さを引き継いで買いが先行し、約2週間ぶりの高値を更新した。為替相場でドルが対ユーロで強含むと、ドル建ての金先物は上げ幅を縮小する場面もあったが調整の範囲に留まった。英国に次いで米国でも新型コロナウイルスのワクチン実用化は間近ではあるが、足もとでは感染が再拡大しており、経済停滞への懸念が高まりつつあることも安全資産の金に資金を向かわせた。ロンドン市場で1863.90ドルまで下落したが、ニューヨーク市場では、長期金利が伸び悩んだことから、一時1879.80ドルまで買われた。その後はやや上げ渋り、一時1866.70ドルまで下げる場面があった。 

 

価格帯別出来高では、6,150円近辺で出来高が多いことから、一旦上値が重くなると利益確定売りが出やすい。ただ、小幅に上げ下げを繰り返し上昇していることから、利益確定売りを吸収しながら上昇していると思われる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになり、トレンドレスの状態となっている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、%Dが下向きになってきたことで、上昇の勢いが鈍化してきている。ロウソク足は上昇基調を維持しているものの、モメンタム系オシレータは上向きモメンタムの勢いが鈍化してきている。

 

金標準先物の日足では、レジスタンスとして意識されていた10月30日安値と25日SMAの重なる6,245円を上抜けする展開となった。そのため、60分足では上昇の勢いが鈍化してきているが、日足では上昇基調は継続している。要するに短期での押しは拾い場になりやすい。NY金先物市場でも約2週間ぶりの高値となったことで、戻り基調が継続している。為替市場では、ドルの上値は重いものの、104円割れでは底堅さも意識される。

本日の注目点では、レジスタンスを上抜けしたことから、75日SMAの6,420円が次の上値目処として意識される。一方で、再び6,425円を下抜けるような展開になると、上値の重さが意識されやすい。

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