FITS エコノミックレポート

金標準先物60分足ではじり高継続で雲の中へ

 

★6月21日以降の金標準先物の60分足では、7,865円が大底になり上げ下げを繰り返しながらもじり高が継続した。240時間SMA(茶線)が支えとなり、雲の下限を上抜け推移している。雲に厚みがあることから、雲の上下限が抵抗体として意識される。新規材料待ちの様相となるため、雲の中でのレンジ相場になりやすい。

 

NY金先物市場は1821.80-1842.80ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロで1.06ドル台までドル安が進むと、ドル建てで取引される金に買い戻しが入る場面があった。もっとも米5年債入札後に米・中長期金利が上昇し、金利が付かない金にとっては重しとなった。アジア市場の終盤にかけて1842.80ドルまで買われたが、米長期金利の上昇を受けて伸び悩み、ニューヨーク市場の後半にかけて1821.80ドルまで売られた。通常取引終了後の時間外取引では主に1824ドル近辺で推移した。 

 

価格帯別出来高では、7,900-8,000円近辺では出来高が多いことから、売買の思惑が交錯することから、上下に動きにくい展開になりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、シグナルと共に緩やかに上向きになり、ゼロラインを上抜けしてきたことから戻り基調が継続している。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高水準でもみ合い相場となっており、方向感を欠く展開になっている。小動きの展開になっているこっとから、ストキャスティクスの動きが注視される。

 

金標準先物の日足では、5日SMAの7,938円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開になっている。一方、下値でも25日SMAの7,800円がサポートとして意識される展開になっている。NY金先物市場は、低調な2・5年債入札を受け米長期金利が上昇したことが嫌気され売られる展開になった。ただ、心理的節目となる1,800ドル台は維持されている。為替市場では、米長期金利が上昇したこともあり、ドルは底堅い展開で終了した。ただ、米国の景気減速懸念も浮上しており、ドルの上値追いの動きにもなり難い展開になっている。

本日の注目点は、5日SMAを上抜け出来るのか、それとも25日SMAまで下押しするのかが焦点になる。60分足ではじり高が継続しており、雲の上限を上抜け出来るかが注視される。

 

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