★7月8日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識され上昇基調が続いている。じり高が継続していることから、底堅い展開となっている。
NY金先物市場は1804.90-1831.10ドルのレンジ相場となった。上昇して寄り付いた米株がマイナス圏へ下押す場面が見られ、安全資産とされる金は買われやすかった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言で緩和縮小を急がない姿勢を示したことから米金利が低下してドル安となり、ドル建て金価格に割安感が生じたことも押し上げ要因となった。金利低下により、金利を生まない資産である金の劣後性後退も意識され、下支えとなった。ニューヨーク市場の序盤にかけて1831.10ドルまで買われたが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を受けて上昇は一服した。ただ、米長期金利の低下を受けて金先物は底堅い動きを保っており、時間外取引では清算値である1825ドルをやや上回る水準で推移。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯から上放れしてきたことで、売り方からの手仕舞いの買い戻しが入りやすい地合いになってきた。高値圏では出来高が少ないことから、今後出来高が膨らんでくるかが焦点となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でダマシを多発しながら緩やかに上昇基調となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は%DがSlow%Dを上抜け緩やかに上向きになっていることで、戻り基調は続いている。
金標準先物の日足では、25日SMAの6,405円を上抜け、上向きの5日SMAが25日SMAを上抜けするゴールデンクロスしてきたことで、上向きバイアスが強まっている。NY金先物市場は、米長期金利の低下とドル安が下支えとなっており、底堅い展開が予想される。一方、為替市場では110.00円を挟んだ円高基調となっており、金標準先物の重石になりやすい。
本日の注目点では、25日SMAを上抜けしてきたことで、心理的節目となる6,500円が視界に入ってきた。また、5日SMAの6,412円がサポートして意識されるかも焦点になる。60分足でも、じり高基調が続いていることから24時間SMAがサポートとして意識され上値トライとなる可能性がある。
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