★金標準先物の60分足では、雲の上限がサポートとして意識され反転した後も、じり高基調が継続している。ただ、心理的な節目となる7,700円が一旦の上値目処として意識され上値がやや重くなっている。各SMAが緩やかに上昇していることから、上昇基調は継続している。
NY金先物市場は1923.30-1941.70ドルのレンジ相場となった。アジア時間には下値をトライする場面があったが、徐々に買い戻しが優勢となった。ここ最近の米連邦準備理事会(FRB)高官によるインフレ抑制発言が続いていることもあり、インフレヘッジとしての金先物買いが出ていたとされている。また、ウクライナ情勢の解決策が見えていないことも、安全資産として金先物に買いが集まった。アジア市場で1923.30ドルまで下げたが、安全逃避的な買いが増えたことによってニューヨーク市場の中盤にかけて1941.70ドルまで買われた。その後は米長期金利の上昇を意識して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引で一時1932.90ドルまで売られている。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の上方に位置していることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。高値圏で推移していることから、もみ合いながらも出来高が膨らむかがポイントになる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになっており、いったんトレンドレス状態になっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高水準から%DがSlow%Dを下抜け、下向きになっていることから、下押しバイアスが強まっている。
金標準先物の日足では、上向きの5日SMAと10日SMAがサポートとして意識され短期的に上昇基調が継続している。NY金先物は、米金利の上昇が上値の重石となる一方で、流動的なウクライナ情勢の緊迫やインフレヘッジとしての買いも根強くあり、一方的な動きになり難い展開となっている。外国為替市場では、米金利の上昇からドル買い・円売りも根強く、124円台を回復する展開になっている。そのため、金標準先物の下支えとなっている。
本日の注目点は、短期的には上昇基調を維持しており3月29日高値7,731円が視界に入っている。一方で、心理的節目となる7,700円が一旦の上値目処としての重石になっている。戻り基調が続ていることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすいことには注意が必要。
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