FITS エコノミックレポート

金標準先物の60分足では出来高の多い価格帯を下抜け!

 

★8月13日以降の金標準先物の60分足では、雲の下限を下抜けすると下落基調が強まった。戻り場面では120時間SMA(赤線)がレジスタンスとなると再下落する展開となった。心理的な節目となる6,600円を一旦下抜けしたが、引けにかけてはやや戻り基調となった。夜間取引のNY時間に雲のネジレがあることから、相場の節目となりやすい。

 

NY金先物市場は1931.50-2015.60ドルのレンジ相場となった。アジア市場で節目の2000ドルを下回り、上値は重くなった。ニューヨーク市場の序盤に2004.10ドルまで戻したが、利食い売りが増えたことで上げ渋った。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表された後は一段安となっており、通常取引終了後の時間外取引で1931.50ドルまで下落した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を一気に下抜けしたことでもう一段下落するようなら、買い方からの手仕舞い売りが出やすい。また、戻り場面では上値で出来高が多いことから、『やれやれ売りも多く』上値の重石しとなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けシグナルと共に下向きとなっており、下げ止まる兆候は出ていない。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準で%DとSlow%Dが横ばいになっていることで、下落の勢いは鈍化傾向にある。

 

金標準先物の日足では、25日SMAの6,584円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。ただ、5日SMAと10日SMAが下向きになってきていることで、下押しバイアスは強まっている。25日SMAを下抜けすると、8月12日安値6,412円が視界に入ってくる。NY金も再び1,900ドル台半ばまで下落しており、徐々に上値の重さが意識される。為替市場では、FOMC議事要旨の内容受け、米長期金利が上昇したことで円売りが優勢となり106.00円付近まで円安が進行しており、金標準先物の下支えとなる。

本日の注目点は、25日SMAで下げ止まるのかが焦点となる。また、戻り場面では上値が重くなっていることから、5日SMAや10日SMAがレジスタンスとして意識されるかも焦点となる。

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