FITS エコノミックレポート

金標準先物の60分足ではレンジ内のもみ合い相場!

 

★3月16日以降の金標準先物60分足では、概ね6,040-6,100円のレンジ相場となっている。雲の下限を上抜けたものの、72時間SMA(青線)がレジスタンスんすとして意識され上値が重くなっている。レンジ上限が視界に入ってきているため、徐々に上値が重くなる可能性もある。そのため、雲の上限がレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は1726.40-1747.00ドルのレンジ相場となった。時間外では、為替相場のドル高を眺めながらドル建ての金先物は利食い売りが先行した。もっともニューヨーク勢が本格参入すると一転ドル売りが優勢となり、金相場も下げ幅を縮小して終えた。アジア市場の序盤で1747.00ドルまで買われた後、1726.40ドルまで売られたが、ポジション調整的な売りは一巡した。ニューヨーク市場で1740.20ドルまで戻した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしてきていることから、買い方からの『やれやれ売り』を吸収している。そのため、出来高の多い価格帯を上抜け出来ると上値が軽くなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルとゴールデンクロスして上昇基調となっていたが、ゼロラインがレジスタンスとして意識される。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dは上向きを維持しているものの、過熱感が出始めるところまで上昇してきている。そのため、MACDのゼロラインがレジスタンになるかが注目される。

 

金標準先物の日足では、上値を5日SMAの6,089円がレジスタンスとして意識されているものの、25日SMAがサポートとして意識され、上下の抵抗体に挟まれる展開になっている。上値を切り下げてきていることから、やや上値の重い展開になってきた。NY金先物市場は、心理的な節目となる1,700ドル台を維持しているものの、上値追いとなるほどの材料もないことから、しばらくは米長期金利やドル相場の動向に振られる展開が予想される。為替市場では、3月決算を控えてドル売り需要もあり、109円台では上値を抑えられる展開になっている。ただ、長期金利が上昇しやすい地合いから下値も堅い展開となっており、108円台後半での値動きが続いている。そのため、金標準先物の下支えとなっている。

本日の注目点では、5日SMAを上抜け出来るのか、それとも25日SMAを下抜けするのかが焦点となる。

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