FITS エコノミックレポート

金標準先物の日足ではレジスタンスを上抜け出来ず!

 

★金標準先物日足では、上昇基調となっているものの、10日SMA(黄線)の6,657円25日SMA(青線)の6,662円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。ただ、5日SMA(赤線)が下向きから横向きとなり、ロウソク足が5日SMAを上抜けしてきたことで、短期的トレンドの反転の兆しが出ている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、Slow%Dは下向きを継続しているものの、%Dが横ばいとなってきたことで、下落基調の鈍化傾向が伺えられる。

トランプ米政権が南シナ海の軍事拠点化に関わった中国企業や個人に対し制裁を発表したことで、米中間の緊張の高まりが警戒されて金には買い戻しが入った。中国も米国に対して報復的な制裁を発表すると、米中間の関係悪化懸念から金下支えとなりやすい。ただ、このところ米長期金利が上昇基調となっていることは、金価格の重石になる。

まとめると、米中関係悪化懸念から金買いにつながったものの、上値を10日SMAと25日SMAが抑える展開となっており、早々に上抜け出来ないと上値の重さが意識される。一方で、5日SMAを上抜けしたことで、下押し場面ではサポートとして意識されやすい。上下を抵抗体に挟まれる展開となっていることから、上下どちらに抜けるか確認したい。また、上値を切り下げ・下値を切り上げる三角持ち合いの中での動きとなっていることから、上下に放れるまではもみ合い相場が続きそうである。

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