★11月15日(木)の米国3市場は、NYダウ:208.77ドル高、S&P500:28.60ポイント高、NASDQ:122.64ポイント高となり、全ての指数が上昇した。そのため、15日付けイールドスプレッドは、NYダウ:▲3.037%、S&P500:▲2.718%、NASDAQ:▲1.845%となった。
15日は英国のEU離脱交渉により閣僚辞任が相次いだほか、メイ英首相への保守党党首の不信任投票への動きも広がり、金融市場への混乱波及を嫌気した売りが先行した。そのため、NYダウは一時300ドル近い下落となった。しかし、米中高官協議が本格化し、貿易摩擦問題収束への楽観的な見方が広がったほか、パウエル米FRB議長が米経済への自身を示したことも好感され上昇に転じた。一方、米長期金利は4日連続金利が低下し前日比0.01%低い3.113%へ低下した。英国の政治混乱やEU離脱交渉の先行き不透明感から、安全資産としての米国債に買いが入った。株価は上昇したものの、米長期金利が低下したため、イールドスプレッドの縮小は限られたが、NASDAQが大きく上昇したことで▲1.8%台半ばまでスプレッドが縮小した。
11月16日(金)の米国3市場は、NYダウ:123.95ドル高、S&P500:6.07ポイント高、NASDAQ:▲11.16ポイント安とまちまちの展開となった。また、米長期金利が5日連続低下し3.065%となった。15日付けPERと株価から逆算すると、16日はNYダウ:16.34倍、S&P500:17.19倍、NASDAQ:20.14倍となる。このPERを基に16日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.055%、S&P500:▲2.753%、NASDAQ:▲1.900%となる。
参考となるのは、10月3日の株価下落直前のピークでは、NYダウ:▲2.468%、S&P500:▲2.146%、NASDAQ:▲1.162%となる。一方で10月29日に底値となったNYダウ:▲3.115%、S&P500:2.865%、NASDAQ:▲1.953%である。
15日にNASDAQのイールドスプレッドが▲1.90%を上回るなどやや過熱感が出ていたことから、下落調整となったと思われる。NYダウやS&P500には割高感がないことから、買戻しが入りやすかった。
このところの米国株式市場では、大きく下落した後反転することが多くなっているが、米長期金利が低下し米国株も一旦大きく下落することで、イールドスプレッドが拡大することになり割安感から買い戻される動きとなっていると思われる。
※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
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