FITS エコノミックレポート

米国とトルコの関係悪化懸念で上値重い!

 

★週明けのトルコリラ/円は19.20円台で底堅く推移しているが、5日SMA(赤線)10日SMA(黄線)がレジスタンスとして意識され上抜け出来ない状態となっている。

ひとつの要因としては、米国のイラン経済制裁に関して、5月2日付けで8カ国に対する適用除外の終了が正式に発表されると一部米紙が報じた。その8カ国には日本同様にトルコも含まれている。しかし、イランとの関係を深めるトルコが米国の要請(イランからの原油輸入停止)通りには動かない可能性が高い。先週は米国とトルコの関係改善が見られたものの、再び関係悪化に転じる懸念が出てきた。再び関係悪化となれば、トルコ経済にとっても痛手となる。そのため、トルコリラにとっては懸念材料になる。

日々の値幅は縮小傾向にあるものの、上値の重さが意識される展開となっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は%D:20.03、%SD:21.08に位置しており、両線とも横ばいになってきている。下げの勢いは鈍化してきているが、トルコリラの場合は突然大陰線が発生するなど、油断できない動きをする。

 

トルコが米国のイラン経済制裁要請通りに動くのか、それともイランとの関係を重要と考え米国の要請を無視するのかが注目される。トルコの米国に対する姿勢如何では、下押しリスクもあるので注意が必要となる。

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