★12月1日以降の金標準先物の60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとなり、緩やかに上昇基調が続いている。一目均衡表の雲が先行き上昇基調となっていることも戻り基調を示している。
NY金先物市場は1772.40-1789.30ドルのレンジ相場となった。米国株式市場オープン前は株高を先取りし、金先物は弱含む場面もあった。しかしながら、米露首脳会談で、ウクライナ情勢は進展せず、米露双方のすれ違いが解消されないままとなっていることで、リスク回避による金先物買いが優勢だった。本日はドルが堅調だったことで、通常であれば割高感で売られる金先物だが、欧州の地政学リスクが下支えとなった。ニューヨーク市場の序盤にかけて1772.40ドルまで下げたが、株高が一服したことから1789.30ドルまで買われており、通常取引終了後の時間外取引では主に1785ドルを挟んだ水準で推移した。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで、戻り売りバイアスは低下傾向にある。ただ、上値追いになるには、高値圏で出来高が膨らんでくるかがポイントになる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいになっており、トレンドレスの状態になっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、高水準で横ばいになっておりMACD同様にトレンドレス状態となっている。寄り付き後トレンドが発生してくるかがポイントになる。
金標準先物の日足では、75日SMAと100日SMAがサポートとして意識され、下向きの5日SMAの6,478円を上抜ける展開になった。ただ、上値では下向きの10日SMAの6,532円がレジスタンスとして意識されやすい。NY金は、株高・債券安などリスク選好の動きになったものの、米露首脳会談ですれ違いが解消されず欧州の地政学リスクが高まったことが下支えとなった。地政学リスクがさらに高まるかが焦点となる。為替市場では、リスク選好のなか米長期金利が上昇したにもかかわらず、上値の重い展開となっており、114円台に届かない状態になっている。しかし、日米金融政策の違いから過度なドル売りにもなり難い展開となっている。
本日の注目点は、5日SMAを上抜けしたことで、下向きの10日SMAを上抜けすることができるのか、それともレジスタンスとして意識され押し戻されるのかが焦点になる。60分足では、24時間SMAがサポートとして下支えして上昇基調が続いていることから、継続して上昇するかが注目点となる。
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