FITS エコノミックレポート

東京金60分足は上値・下値切り下げ継続中!

 

★5月14日以降の東京金60分足では、一見ダブルボトムからの緩やかな戻りに見える。しかし、安値を切り下げていることから、戻りも限定的となる可能性が高い。現在上値・下値を切り下げる下落基調が継続している。直近高値の4,524円を上抜けするとトレンドの反転となるが、その手前に雲の下限がありレジスタンスとして意識される。

 

NY金先物市場は、1274.80ドルから1278.80ドルのレンジ相場となった。米グーグルが中国ファーウェイとの一部ビジネスを停止との報道を受けて欧米株安となり、安全志向的な買い需要がみられた。また、イランを巡る中東の地政学リスクの高まりなども意識された。一方で、英国のEU離脱問題の先行き不透明感や、欧州議会選に向けてEU懐疑派躍進への懸念から、ユーロ安・ドル高傾向になっており、割高感による売り圧力も継続し、上昇幅は限定的になった。

 

価格帯別出来高では、4,500円の節目近辺では押し目買いも入っており、短時間に出来高が増えている。ただ、4,550円からの上値では出来高が多く上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、緩やかにゼロラインに向かって上昇している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dは上昇基調を維持していることから短期的には上昇基調は継続している。

 

東京金の日足では、5月15日以降上値・下値を切り下げる流れが続いており、下落基調が継続している。一方で、下値では260日SMAの4,492円や200日SMAの4,478円が位置しており、サポートラインとして意識される。また、ロウソク足は5日SMAと10日SMAの下に位置しており、両線とも下向きとなっている。NY金は、米中貿易摩擦激化懸念から買われやすい一方で、ドルがユーロやポンドに対して強含みとなっていることが重石となっている。また、リスク回避の動きにも関わらず、米長期金利が底堅い展開となっていることも上値を抑える。為替市場では、リスク回避の円買いでも過度な円買いにはつながっていないことが、東京金の下支えとなっている。

本日の注目点も、昨日同様に260日SMAと200日SMA近辺で反発するのか、それとも下抜けしてしまうのかが焦点となる。戻り場面では5日SMAと10日SMAが下向きとなっていることからレジスタンスとして意識される。

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