FITS エコノミックレポート

東京金60分足では72時間SMAと雲下限が抵抗体!

 

★12月4日以降の東京金60分足では、もみ合い相場が続いているものの、緩やかに戻り基調となっている。しかし、72時間SMA(青線)がレジスタンスとして意識され上値が重くなっている一方で、雲の下限がサポートラインとして意識され下支えする展開となっている。抵抗体を上抜けするのか、それとも下抜けするのかが注目される。

 

NY金先物市場は1464.201473.70ドルのレンジ相場となった。米国株安や為替相場でドルが対ユーロで下落し、ドル建ての金に割安感が生じたことを支援材料に買いが優勢となった。ただ、11日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表や15日予定の対中追加関税の発動に絡んだ米中協議を見極めたいこともあって、積極的な取引は手控えられた。

 

価格帯別出来高では、出来高を膨らませながら緩やかに戻り基調となっている。ただ、5,150円前後ではもっとも出来高が多い価格帯となるため、戻り場面での重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしてきていることから、戻り基調は継続している。ただ、MACDの方向が緩やかになってきているので、上昇の勢いは鈍化している。ストキャスティクス・スロー(パラメター:14、3、3、20、80)は、%Dが下向きとなってきており、このままSlow%Dとデッドクロスすると再び下押し圧力が強まる。

 

東京金の日足では、上値に5日SMAの5,120円、10日SMAの5,126円、25日SMAの5,122円100日SMの5,130円が位置しており、上値の重い展開となっている。NY金は重要イベントを控えて積極的な売買は見送られる展開が続いている。為替市場では、108円台半ばから後半でのもみ合い相場が続ている。

重要なイベントを控えており、金融市場全般に積極的売買を手控える動きとなっており、どの市場をみても方向感を欠く展開となっている。イベントの結果次第では、上下に大きく振れる可能性があるので、緊張感の残る市場展開が週末まで継続する。

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