FITS エコノミックレポート

東京金60分足では4,500円の節目下抜けもみ合い!

 

★5月22日以降の東京金60分足では、大陰線を伴って節目とされていた4,500円を下抜けした後もみ合い相場となり一旦下げ止まる展開となっている。24時間SMA(緑線)が下向きとなっており、ロウソク足とのかい離がある。そのため、ロウソク足が24時間SMAに近づくまではもみ合い相場が続く可能性がある。

 

NY金先物市場は1275.10-1285.80ドルのレンジ相場となった。昨日はNY市場がメモリアルデーだったことで、3連休明けとなったが、この連休中に米中貿易戦争などに関しては小康状態を保てたことで金先物市場は利食い売りが優勢だった。また欧州通貨を中心にドルが強含んだことも、金の頭を抑えた。 米中貿易摩擦の早期解消への期待は広がっていないが、リスク回避の金買いは拡大しなかった。

 

価格帯別出来高では、下値でもみ合いながらも出来高が増加してきており、押し目買いが入っていることを示している。上値には出来高が多く戻り基調では買い方からの『やれやれ売り』で上値の重石となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でMACDがシグナルに向かって上昇基調になっていることから、ゴールデンクロス出来るかが注目される。ストキャスティクス(パラメータ:14、3、3、20、80)は、底這いの様相が続いているものの、価格は下落が続いていることからダマシに注意が必要となる。

 

東京金の日足では、5日SMAと10日SMAに上値を抑えられ上抜け出来ず下落基調となった。ただ、260日SMAの4,490円や200日SMAの4,481円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。NY金はイタリアの財政赤字を巡り、欧州委との間の軋轢が再び高まるとの懸念がありユーロが対米ドルに対して売られたことが嫌気された。ただ、この問題はリスク回避の買いにつながる要因であることから、ユーロが下げ止まると買われやすくなる。為替市場では、109円台前半にはドル買いが根強くあるものの、109円台後半ではドル売りが控えており、しばらくは109円台でのレンジ相場となりそうだ。

本日の注目点は、200日SMAと260日SMAまで下落したことで、両線がサポートラインとして下げ止まることが出来るかに集中する。5日SMAと10日SMAは下向きでレジスタンスとなり押し下げる展開となっている。5日SMAと10日SMAを上抜けることが出来るかも重要ポイントとなる。

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