FITS エコノミックレポート

東京金60分足では4400円割れでは短時間で出来高膨らむ!

 

★7月13日以降の東京金60分足では、上値・下値を切り下げる展開が続いている。ただ、陽線引けとなっていることから、週明け戻りを試す展開となると下値を切り上げたことになる。24時間線(緑線:日足では1日線)がレジスタンスとして意識されている。短期的には下落基調の中の戻りとなっているので、注意が必要となる

 

NY金先物市場は一時1232.40ドルまで買われた。主要通貨に対してドルが弱含んだことや米国株安が意識されリスク回避の金買いが優勢となった。トランプ米大統領がFRBの利上げについて再度批判的な意見を述べたことも買い材料視された。

 

価格帯別出来高では、4390円近辺では押し目買いが入りやすく短時間で出来高が膨らんだ。ただ、このところ出来高を伴ってもみ合った後、下抜けする展開が続いている。上値では出来高の多い価格帯があり、戻り場面では上値の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインに向かって上昇基調は続いているものの、シグナルとのかい離幅が縮小していることから勢いのない戻り基調となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kと%Dがややかい離幅を広げながら、両線とも下向きとなっており下落基調が続いている。

 

東京金日足では、下向きの5日線4435円がレジスタンスとして意識され上ヒゲ陰線となっている。ただ、前日ロウソクに対して下値を切り上げる展開となっている。ストキャスティクスでは%K:21.33、%D:31.55と低位まで下落してきた。一目均衡表の転換線9日(4449円)が下落基調から横向きとなってきたことで、下げの勢いは鈍化してきている。トランプ米大統領のFRBへの利上げ批判やドル高けん制からNY金は買い戻しとなったものの、ドル/円で1円円高になったことが東京金の上値を抑える展開となった。週明け以降もトランプ大統領の発言がドル/円相場の上値を抑えることで、東京金にとっては悪材料となる。ただ、日米金利差があり過度な円高にもなり難い。また、週末に『日銀は30-31日の金融政策決定会合で鈍い物価動向を踏まえ、物価2%目標の実現に向けて金融緩和策の持続可能性を高める方策の検討に入った』『長短金利操作付き量的・質的金融緩和の長期金利目標やETFなど資産買い入れ手法の柔軟化などが選択肢になる模様』などと伝わっていることも過度な円高を抑制する。

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