FITS エコノミックレポート

東京金60分足では240時間SMAを回復出来るか!

 

★7月9日以降の東京金60分足では、雲の下限がレジスタンスとなり上値を抑えていたが、雲のネジレ近辺から下押し圧力が強まった。そのため、240時間SMA(茶線)の4,877円をわずかに下抜けしてきている。何度も240時間SMAがサポートラインとなっていることから、今回も再び回復出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1402.10-1420.00ドルのレンジ相場となった。強い米6月小売売上高を背景に為替市場ではドル高が進み、米長期金利が上昇し、金は売りが優勢となった。ただ、今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測は変わらず、金の下値は堅かった。また、中東情勢の緊張度はやや低下したことから、安全逃避的な金買いは縮小した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、4,900円前後では上値の重い展開となりやすい。ちょうど出来高が少ない価格帯に位置していることから、値動きが大きくなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺での値動きとなっており、もみ合う展開となりやすい。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きを維持していることから、短期的に下押し圧力が強い状況となっている。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,886円や10日SMAの4,885円を下抜けしたことで、短期的には下落調整となりやすい。ただ、下値では25日SMAの4,815円が上向きとなっており、調整場面ではサポートラインとなりやすい。NY金も良好な米6月小売売上高を受けてドル高・米長期金利が上昇したことを受け、小幅な下落調整となった。ただ、1,400ドル台を維持しており、底堅さも意識される。為替市場では良好な米経済指標を受け、108円台を回復しているものの、7月FOMCでの利下げ観測が継続していることから、上値も重い展開となっている。

本日の注目点では、再び5日SMAと10日SMAを回復できるのか、それとも25日SMA近辺まで下落調整するのかが焦点となる。高値圏でのもみ合い相場となっており、一旦方向性を欠いた動きとなっている。

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