FITS エコノミックレポート

東京金60分足では240時間SMAが上値の限界!

 

★5月16日以降の東京金60分足では240時間SMA(茶線)がレジスタンスとなり上抜け出来なかったことで下押しの展開となった。ただ、雲の上限24時間SMA(緑線)72時間SMA(青線)がサポートとなり下げ止まる展開となった。本日は雲のネジレが2回あり、トレンドの加速や反転などの相場の節目になりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1278.20ドルから1287.10ドルまで上昇した。米中貿易摩擦の激化・長期化への懸念が急速に高まり、金融市場全般にリスク回避ムードが広まったことで安全資産の金には買いが集まった。また、ドイツ、ユーロ圏、米国のPMIが低下して世界的な景気減速懸念が再燃した。さらに英国のメイ首相が24日退陣表明かとの報道で合意なきEU離脱の可能性も高まったことから、欧米で大幅な株安となり、安全志向的な金買い材料となった。為替相場でドルが軟調となったことも支えとなり、金先物は堅調に推移した。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯に位置していることから、売買が交錯している。そのため、上下に振れると大きな動きとなりやすい。ただ、上値では出来高が残っており、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDはゼロラインを上抜けしているものの、低下傾向にありシグナルとデッドクロス寸前となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、短期的な下落基調が継続している。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,509円をわずかに上抜けしてきている一方で、10日SMAの4,527円がレジスタンスとして意識され上値を抑えている。下値では、260日SMAの4,491円と200日SMAの4,480円がサポートとして意識されている。今週は狭いレンジ内での値動きとなっており、方向感を欠いた展開となっている。NY金は、米中貿易摩擦激化の懸念や世界景気減速懸念によるリスク回避の動きから買われやすい地合いとなっている。ただ、上値も1,300ドルが上値節目となっている。為替市場では、リスク回避の動きから109円台半ばまで円高が進んでいるが、ドル需要も根強く現在のところは下押しも限定的になっている。

今週に入ってから上値を5日SMAと10日SMAがレジスタンスとなっている一方で、下値を200日SMAと260日SMAがサポートとして意識される展開となっている。狭いレンジ相場となっていることから、上下に振れると大きな動きとなりやすいので注意が必要となる。

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