FITS エコノミックレポート

東京金60分足では240時間SMAがレジスタンス!

 

★11月14日以降の東京金60分足では、240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。一方で、一目均衡表の雲の下限がサポートとして意識され下げ止まる展開となっている。やはり5,140円を上抜けすると上値が重い展開が続いている。そのため、5,140円を明確に上抜け出来るかがポイントとなる。

 

NY金先物市場は1466.10ドルまで下落した後、1475.50ドルなで上昇する展開となった。米議会で『香港人権・民主主義法案』が可決されたことを受けて米中関係の悪化への懸念が高まりで金買いが入る一方で、NY通常取引終了後に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(10月29-30日開催分)への警戒感から売りも入り売買が交錯した。ただ、米中の『第1段階合意』の署名への期待感と警戒感が交錯する中、金の買いは続かずもみ合う展開となった。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜け維持しており、底堅い展開となっている。5,110-5,140円の狭いレンジ相場となっていることから、売り方・買い方双方とも含み損益は少ない状態。そのため、上下どちらかに放れると大きな動きになりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインまで下落した後、横向きとなり急速に下押しバイアスが鈍化した。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜け戻り基調を示している。

 

東京金の日足では、レジスタンスとして意識されていた10日SMAの5,120円を上抜けた。上値では、なお75日SMAの5,161円と25日SMAの5,172円がレジスタンスとして意識される。ただ、徐々に安値を切り上げているので戻り基調となりつつある。NY金先物も、香港を巡る米中間の関係悪化懸念や米中通商協議の第1段階合意が遅延するとの報道などで、リスク回避の動きとなってきている。そのため、米長期金利の低下や米国株の調整下落から金の買いにつながりやすい。為替市場では、リスク回避の動きの中、108円半ば近辺で推移しておりドルの底堅さが意識される。

 

にわかにリスク回避の動きが強まってきたことから、東京金の戻りが意識される展開となる。そのため、75日SMAや25日SMAを上抜け出来るかが注目される。

 

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