FITS エコノミックレポート

東京金60分足では240時間線がレジスタンス!

 

★7月25日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の上限を上抜けると加速的に上昇した。ただ、240時間線(茶線:日足では10日線)がレジスタントして意識され、上値が重くなった。120時間線(赤線:日足では5日線)を上抜けしたことで、短期的には戻り基調となっている。

 

NY金先物市場は一時1237.80ドルまで買われた。米国株高やドル高を意識して金価格は伸び悩む場面もあった。しかし、米中間で通商協議再開への期待が高まると、中国景気減速への警戒感が後退し同国の金需要が高まるとの見方から買い戻しが優勢になった。また、ポジション調整的な買いも入った。

 

価格帯別出来高では、出来高が多い4360円近辺を上抜けしたことで、売り方からの買戻しが強まり大陽線が続いた。しかし、一旦上値が重くなると、買い方からの利益確定売りが入りやすく上値を抑える展開となっている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDとシグナルは上向きを維持しているものの、両線のかい離幅が縮小してきていることから、上昇の勢いは鈍化してきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も買われ過ぎ域から%Kと%Dが下向きとなってきており、一旦下落調整しやすい展開となっている。

 

東京金の日足では、前日ロウソクの上値・下値を切り上げ、5日線と10日線を上抜けした。ただ、上値では25日線4426円がレジスタンスとして意識されやすく、上ヒゲを付けて夜間取引は終了した。ただ、ストキャスティクスでは、%K:14.72、%D:9.29とまだ売られ過ぎ過熱感が出ている。ボリンジャーバンドでは、プラス3σがわずかながら内側に入ってきたことで、一旦の戻り基調となるか注目される。為替市場では、前日の日銀政策会合の結果を受け円安・ドル高が進行したが、112円を目前に上値の重い展開となっている。また、ユーロ/ドルでは、ドル高・ユーロ安となっており、NY金の上値を抑える材料となりやすい。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ