FITS エコノミックレポート

東京金60分足では24時間SMAを支えに上昇基調継続!

 

★6月17日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)が支えになり上昇基調が継続している。26期間先の先行スパン1・2も上向きとなっており、上昇トレンドが継続していることを示している。

 

NY金先物市場は1758.30-1786.80ドルのレンジ相場となった。終値としては約7年8カ月ぶりの高値を記録した。為替相場でドル売りが進行するのに伴い、ドル建ての金先物は本日も買いが先行した。その後、好調な住宅指標や米株を受けて安全資産とされる金が伸び悩む場面もあった。もっとも、カリフォルニア州の新型コロナウイルス感染者数が一日あたりでは過去最高を記録したことが明らかとなり、感染拡大への警戒感が残るなかで下値も限られた。アジア市場で17258.30ドルまで下げたが、まもなく反転した。ニューヨーク市場にかけてジリ高の相場展開となった。株高がやや意識されたが、安全逃避的な買いが続いており、時間外取引で1786.80ドルまで一段高となる場面があった。

 

価格帯別出来高では、高値圏で出来高が膨らんでいることから、利益確定売りなどを吸収しながら上昇基調にある。ただ、出来高の少ない価格帯では大きな振れとなりやすいので注意が必要となる。5,950円前後で出来高が多いことから、100円抜きの6,050円付近では利益確定売りが出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、価格は上昇しているものの、MACDは緩やかに低下傾向にあり、弱気のダイバージェンスとなっており、下落の前兆が現れている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや買われ過ぎの過熱感は出ているものの、%DがSlow%Dを上抜けていることから、上向きバイアスが強いことをしめしている。MACDに弱気のダイバージェンスが発生していることから注意が必要となる。

 

東京金の日足では、5日SMAが25日SMAを上抜けてきており、短期的には上昇基調が継続している。そのため、6月3日の直近高値6,073円を上抜けしてくるかが注目される。NY金は、新型コロナウイルスの感染『第2波』への警戒感が強く、底堅い展開が継続しやすい。為替市場では、ソフトバンクによるTモバイル株売却後の円転(円買い・ドル売り)の思惑が強くドルの上値を抑える展開となりやすい。そのため、東京金の上値も抑える展開となりやすい。

本日の注目点は、レジスタンスとして意識されていた25日SMAを上抜けしていることから、上値追いとなるのかが焦点となる。ただ、短期的にはやや過熱感が出ていることから、調整的な動きになる可能性もある。

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