FITS エコノミックレポート

東京金60分足では24時間SMAに沿って下落!

 

★11月5日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとして意識され、戻りも限定的となり下値模索状態が続いている。一旦、5,071円が下値目処となり、戻り基調となっているものの、値動きが極端に小幅になっており、力強い戻りにはなっていない。24時間SMAを上抜け出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1448.90-1467.40ドルのレンジ相場となった。米中通商協議のさらなる進展への期待は持続していることや、英ブレグジット党のファラージ党首は、英総選挙で、与党保守党が前回選挙で勝利した選挙区に対立候補を擁立しないと表明したことが材料視された。しかし、ドルが軟調に推移していたことで、ドルで取引される金先物は割安感から堅調に推移していた。しかしながら、徐々に上値が重くなると先週の安値近辺にあったストップロスをつけ、8月5日以来となる水準まで弱含んだ。 

 

価格帯別出来高では、5,200円近辺での出来高が多く、もう一段下落すると手仕舞い売りが継続的に入りやすい。一方で、5,100円割れでは押し目買いも入っており、短時間で出来高が膨らんでいる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でMACDがシグナルとゴールデンクロス寸前となっている一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dともに上向きとなっていることから、戻り基調を維持している。

 

東京金の日足では、100日SMAの5,070円と10月2日安値5,071円、さらに一目均衡表の雲の下限5.087円がサポートラインとして意識され、下げ止まる展開となっている。これらのサポートラインを維持出来るかが注目されるところである。NY金も上値の重い展開となっており、100日SMAの1,474.55ドルを明確に下抜けしてきたことから、現在は下値模索の展開となっている。為替市場では、109円を挟んだ値動きとなっているものの、香港での警察とデモ隊との衝突激化が警戒されており、リスク回避の円買いになりやすい。

東京金の下値節目で反転しているものの、上値の重い展開が続く可能性がある。そのため、節目となっている5,070円台を維持出来るかが焦点となる。

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