FITS エコノミックレポート

東京金60分足では24時間SMAに支えられた上昇!

 

★7月31日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとして意識されじり高が継続している。じり高となっていることから、大きな下落調整もない展開となっている。心理的な節目となる7,000円近辺で一旦上値が重くなったが、大きな抵抗もなく上抜けする展開となっている。7,000円台で定着するかが注視される。

 

NY金先物市場は2049.00-2081.80ドルのレンジ相場となった。世界的に低金利の長期化が予想されるなか、余剰資金の商品市場に向かう動きが継続された。銀先物が一時約6%高まで上昇したことにも押され、金先物は2081.8ドルまで買われて本日も最高値を更新した。米国金利の先高観は後退したままであることや、ユーロ高を意識した買いは継続しており、一時2049.00ドルまで下げたものの、まもなく反転した。ニューヨーク市場で2081.80ドルまで一段高となった。利益確定を狙った売りが入ったことで2061.00ドルまで下げたが、金価格の先高観は後退せず、時間外取引で2070ドル台に戻している。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながら徐々に高値圏で出来高が膨らんでいることから、利益確定売りを吸収しながらじり高が継続している。ただ、6,700-6,750円で出来高が多いことから、上値が重くなると利益確定売りが出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDが上向きとなっており、再上昇の兆候となっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることで、上昇基調は継続している。

 

東京金の日足では、5日SMAの6,860円からかい離した上昇基調となっており、短期的には過熱感も出ている。5日SMAと10日SMAの6,734円が上向きとなっていることで、サポートラインとなりやすい。過熱感はあるものの、上昇基調が継続していることで押し目買い狙いとなる。NY金先物市場も2,000ドルを超えてから上昇基調が強まっている。ただ、短期的には過熱感がでていることから、7月米雇用統計の結果や、米国での追加経済対策を巡る米与野党協議が進展するようなら、利益確定売りが出やすいので注意が必要となる。為替市場では、ドルの上値が重くなっており、徐々に上値が重くなっている。そのため、東京金の上値を抑える要因となりやすい。

本日の注目点では、週末でもあることから利益確定売りやポジションの調整的な動きにつながりやすく、買われ過ぎ過熱感がある金は売られやすいことには警戒が必要である。為替市場でも徐々に上値が重くなっており、ドルの下値試しの動きになりやすいので注意が必要となる。

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