★6月5日以降の東京金60分足では、120時間SMA(赤線)を下抜けると24時間SMA(緑線)がレジスタントして意識され上値を抑える展開となっている。各SMAも緩やかに下向きとなってきており、上値の重い展開となっている。
NY金先物市場は1323.60-1333.80ドルのレンジ相場となった。アジア・欧州株式市場は堅調となり、リスク志向の改善に時間外の金先物は売りが先行した。もっともNY勢参入後は、トランプ米大統領の発言『ユーロなどの通貨がドルに対して下落し、米国は大きな不利益を被っている』をきっかけにドルは対ユーロでじり安となり、ドルの代替資産とされる金は買い戻された。 また、この日発表された5月の米生産者物価コア指数(コアPPI)は前月比+0.2%、前年比では+2.3%となった。インフレ率の鈍化を示唆する数値ではなかったものの、長期債利回りは伸び悩んだことから金先物は下げ渋った。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすくなる。また、戻り基調では上値の重石となる。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方でダマシが頻発しており、トレンドの方向感を欠いた動きとなっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けしてきており、一旦の戻り基調も鈍化傾向にある。
東京金の日足では、5日SMAの4,623円を下抜けしてきいる一方で、75日SMAの4,607円や100日SAMの4,600円がサポートラインとして意識されている。5日SMAを早々に回復できるのか、それとも75日SMAと100日SMAを下抜けするのかが注目点となる。NY金先物市場は、トランプ大統領がFRBの金融政策やドル高に関して不満発言が出たことで、金の下値を支える展開となりやすい。為替市場では、円高進行の思惑が漂う中、108円台半ば近辺での推移となっており、底堅さが意識される。
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