FITS エコノミックレポート

東京金60分足では24時間SMAがサポート!

 

★5月28日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとなりじり高を継続した。各SMAがかい離幅を広げながら緩やかに上昇基調を継続している。一目均衡表の雲の上限が徐々に近づいてくることから、サポートラインとして意識されやすい。

 

NY金先物市場は1324.70-1334.10ドルのレンジ相場となった。パウエルFRB議長の発言を受けて利下げ観測が高まり、ドルの上値が重くなったことで、金に買いが入った。ただ、約3カ月ぶりの高い水準ということで利益確定売りも出やすいなか、米国株の堅調な動きを背景とした売りも入り、前日とほぼ変わらない水準で取引を終えた。

 

価格帯別出来高では、高値圏で出来高を伴いもみ合いとなっていることから、新規の買いも入ってきており、買い方からの利益確定売りを吸収している。ただ、出来高の多い価格帯の間では、出来高の少ない価格帯も多く値が飛びやすいので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方から緩やかに下落基調となっているが、ゼロラインの上方に位置しているうちは上昇基調は続いている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dをわずかに下抜けしてきていることから、戻りの勢いは鈍化してきている。

 

東京金の日足では、100日SMAの4,593円を上抜けしてきたものの、75日SAMの4,610円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。75日SMAを上抜け出来ると、4月11日直近高値4,662円が視界に入ってくる。NY金は利益確定売りが重石となっているが、米国の利下げ期待が強まっていることで、底堅い展開が予想される。為替市場では、米国の利下げの思惑が強まったものの、米長期金利が上昇したことでドルの下値追いにもならず底堅い展開となっている。米長期金利の動向が為替市場のポイントとなる。

本日の注目点は、100日SMAを一旦上抜けしたものの、75日SMAが上値抵抗となっていることで、100日SMAを維持して75日SMAを上抜け出来るかが焦点となる。5日SMAや10日SMAも上向きとなっていることから、短期的には上昇基調をが継続している。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ