FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値引け!

 

★11月21日以降の東京金60分足では、120時間SAM(赤線)がレジスタンスとして上値を抑えていたが、引けにかけて高値引けとなり戻り基調を維持している。ただ、お昼近辺で雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目となりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1463.60ドルから1459.10ドルまで下落した。米中貿易協議の部分合意期待の高まりから売りが先行するなかで始まった。その後、NY朝に発表された7-9月期米国内総生産(GDP)改定値は前期比年率2.1%増と速報値1.9%増から上振れた。米経済の好調さが裏付けられ、安全資産とされる金は売りが先行した。為替相場でドルが堅調となったこともドル建ての金先物の重しとなった。

 

価格帯別出来高では、徐々に出来高の多い価格帯を上抜けしてきていることから、買い方からの『やれや売り』を吸収しながら戻り基調が継続している。ただ、上値では出来高の多い価格帯があり、戻り基調の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがサポートとなり、MACDがシグナルを上抜けしてきており、戻り基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DとSlow%Dは上向きを維持している。

 

東京金の日足では、100日SMAの5,108円を回復し、5日SMAの5,105円や10日SMAの5,114円も上抜けしてきたことから、短期的には戻り基調が継続している。NY金先物はリスク選好の動きやドル高を嫌気して上値が重くなっている。為替市場では、レジスタンスとして意識されていた109.21円を上抜け、バリアオプションのあった109.50円を上抜けるとストップロスを巻き込み109.61円まで上昇した。しかし、トランプ米大統領が、香港人権法に署名したことで、米中関係の悪化が必至となりリスク回避の円買いが強まってきたことで東京金の上値を抑える。

注目点は、短期的には戻り基調を維持していることから、上値に位置している25日SMAの5,156円や75日SMAの5,170円越えを目指す動きとなるのか、それとも再び100日SMAを下抜けするのかが焦点となる。

 

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