FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値引け!

 

★6月18日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートとなり上昇基調が継続している。引けに掛けて高値引けとなるなど、上昇基調の強さが意識される。26期間先の先行スパン1・2も緩やかに上昇基調となっていることで強い相場が継続している。

 

NY金先物市場は1403.60-1425.10ドルのレンジ相場となった。米長期金利が反落したことや、トランプ米大統領は24日、イランに対する追加制裁を科す大統領令に署名したことが材料視され。イランの最高指導者ハメネイ師やイスラム革命防衛隊(IRGC)の幹部が制裁対象となる。トランプ大統領は『イランとの交渉ができることを望む』、『イランとの対立を望んでいない』と述べているが、米国とイランの対立は続いており、短期筋などによる安全逃避的な金買いは継続している。

 

価格帯別出来高では、現状の値位置で出来高が急増していることから、新規の買いが入り利益確定売りなどを吸収しながら上昇基調を維持している。今後も出来高が増えるかが、重要ポイントとなる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを上抜け再び上昇基調となっており、騰勢の勢いが改善してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、過熱感はあるものの昇トレンドが明確となってきていることで、上限に張り付く動きとなりやすい。

 

東京金の日足では、5日SMAと10日SMAが真上を向くバブル的な動きとなっている。相場の勢いを測るADXは上昇基調が継続している。またボリンジャーバンドでもエクスパンションが継続しており、上向きバイアスの強いことを示している。NY金も米長期金利が低下する一方で、米国が対イランへの追加制裁を科したことで、改めて金買い材料となっている。ややバブル的な動きとなってきている。為替市場では、週末のG20サミットを控えて動意の薄い展開となっており、108円台前半から半ばでのレンジ相場となっている。そのため、週末まで新たな材料がなければ、一方向に動き難い展開となっている。

 

モメンタム系の過熱感を示すオシレーターは、トレンド発生時には機能不全となりダマシを頻発する。そのため、移動平均線やボリンジャーバンド、ADXなどのトレンドフォロー系のオシレータで相場の勢いを見ていく必要がある。騰勢が鈍化するまでは、売りは注意となる。

 

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