★6月7日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートラインとなり、じり高基調が継続した。大引けでは高値引けとなっていることから、短期的には上昇基調が強いことを示している。26期間先行する先行スパン1と先行スパン2も緩やかに上昇していることから、基調は継続している。
NY金先物市場は1335.90-1347.00ドルのレンジ相場となった。中東のホルムズ海峡近くのオマーン湾で2隻の石油タンカーが攻撃を受け、中東の地政学リスクの更なる高まりが警戒されて安全資産の金に買いが集まった。また、FRBによる早期利下げ観測が強まる中で米金利は低下傾向であり、金利がつかない金にとっては支持要因となった。また、この日発表された新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことも材料視された。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしてきていることから、買い方からの『やれやれ売り』を吸収しながら上昇している。ただ、現在の値位置からは利益確定までには至らないことから、買い方からの利益確定売りは出にくい状況。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方に位置しており、緩やかにMACDが上昇基調にある。そのため、12時間EMAと26時間EMAがゴールデンクロスしてかい離幅が広がっていることを示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、ダマシが頻発しているものの上値・下値を切り上げながら上昇基調を継続している。ただ、短期的にはやや過熱感が出ている。
東京金の日足では、5日SMAの4,641円がサポートラインとなり、上昇基調を維持している。10日SMAや25日SMAも上向きとなっており、上向きバイアスが強いことを示している。次の上値目処は3月20日高値4,685円となる。ここを上抜けしてくると、2月20日の年初来高値4,789円が視界に入ってくる。NY金は中東情勢の地政学リスクが高まってきたことや、米長期金利の低下傾向が継続していることから、底堅い展開が予想される。為替市場では、米国金利の低下や地政学リスクの高まりからリスク回避の円買いに向かいやすく、東京金の上値を抑える要因となりやすい。
本日も5日SMAを維持しつつ2月20日高値を上抜けることが出来るかが注目される。夜間取引では高値引けとなっており、上向きバイアスが強いことを示している。
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