FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値圏でもみ合う展開!

 

★11月28日以降の東京金60分足では、上昇・下落を繰り返すもみ合い相場が続いている。雲のネジレ近辺では反転する展開も続いている。上値が重くなると買い方からの利食い売りが入りやすい地合いとなっている。先行き先行スパン1の雲が緩やかに上昇しており、もみ合い相場ながらも戻り基調が継続している。

 

NY金先物市場は1476.70-1489.90ドルのレンジ相場となった。米中貿易の合意成立は2020年の大統領選挙後になるとの見方は残されているが、『米中が貿易合意に近づいている』との一部報道で、昨日までのリスク回避の流れが後退した。安全資産とされる金は売られた。米国株式の反発や米金利上昇を受けたドル高も、ドル建て金価格の押し下げ要因となった。 

 

価格帯別出来高では、5,120円前後に出来高が多くあり、上値が重くなると利益があるうちに利益確定しようとする動きになりやすい。そのため、利食いを吸収できるほどに出来高が膨らんでくるかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルとデッドクロスして下落基調となっていたが、MACDが横ばいとなってきたことで下落の勢いは鈍化している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることで、戻り基調が継続している。

 

東京金の日足では、75日SMAの5,170円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。一方、下値では5日SMAの5,138円と25日SMAの5,140円がサポートとして意識され下支えしている。そのため、狭い値幅でもみ合う展開となっている。NY金も日々リスク回避とリスク選好の動きが変わることから、もみ合う展開が続いている。為替市場では、109円台後半では上値が重くなる一方で、108円台前半ではかなり底堅い展開となっている。投機筋のポジションも円売り・ドル買いに傾いていいることから、下値では押し目買いが入りやすい。

 

本日の注目点は連日同様となるが、75日SMAを上抜け出来るのか、それとも100日SMAを下抜けしてしまうのかが焦点となる。もみ合う展開が続いていることから、上下に放れる展開となると、大きな振れとなりやすいので注意が必要となる。

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